童話のはなし
童話について調べていたのだけれど、私の中でチャイコフスキーのくるみ割り人形とアンデルセンのスズの兵隊がごっちゃになっていることに気づいた。まあ兵隊さん繋がりで似ていなくもないか…?
スズの兵隊は初めて読んだ時にかなりショックを受けた記憶がある。子どもの頃は物語はハッピーエンドしかないと思っていて、だからこそ突き放すようなラストシーンにいちいちびっくりしていた。さるかに合戦もなかなか残酷だし、一番衝撃的だったのはかちかち山。赤い靴やシンデレラも恐ろしい。
また、面白い話しかこの世にはないとも思っていた。そうではないと知ったのは「キューポラのある街」を手渡された時かもしれない。小学生にはまだ早かった。高校生になってから読むものがなくて再読し、ちょっと面白いと思った記憶だけがある(内容は全く覚えていない)。
今、子どもたちに語られる童話は昔よりもマイルドになっているそうだ。誰も傷つかない物語、それってどうなんだろう。大人が寄ってたかって子どもに「世界には不幸なんてないんですよ」と嘘をついているみたいに思うのは私だけだろうか。