夢
不思議な夢を見た。
背の高い書棚の前に連れて行かれ、そこには一人の作家の本だけが集められている。中には同じ作品の装丁違いもあり、つるつるしたベージュのカバーがかかった文庫版と、黒の和紙のようなカバーをかけた新書版を、私の傍に立った本の作者が差し出してくるのだ。どちらがいいと聞かれたのかもしれない。私はパラパラとめくりながら文字を追い、確か新書版を指差してこちらが良いと答えた。
あざやかな夢だったけれど読んだ本の内容は思い出せない。
不思議な夢を見た。
背の高い書棚の前に連れて行かれ、そこには一人の作家の本だけが集められている。中には同じ作品の装丁違いもあり、つるつるしたベージュのカバーがかかった文庫版と、黒の和紙のようなカバーをかけた新書版を、私の傍に立った本の作者が差し出してくるのだ。どちらがいいと聞かれたのかもしれない。私はパラパラとめくりながら文字を追い、確か新書版を指差してこちらが良いと答えた。
あざやかな夢だったけれど読んだ本の内容は思い出せない。