にんげんかんさつ
我が家にはPCを使うのにちょうどよい机がない。在宅勤務は自宅限定なので無理をしてローテーブルでおこなっているが、土日の書き物はもっぱら最寄駅のファーストフード店で行っている。
まあ様々な人がいる。死んだ魚のような目をして居眠りしながらパソコンにかじりつく私もそのひとりだが、PC作業をしている電源席の人たち、シニア女性のお茶会、仕事の面接や保険の勧誘、前には小説の対面添削もあった。話の内容から、添削している先生の紹介ページを引き当てることができた。インターネット怖い。
毎週のように見るシニアカップルがいる。世間のあれこれについて大声で物申す男性と、嗜めるように時々口を挟む女性。いつも男性が先に帰り、残された女性がのんびり新聞を読んでいるところを見るとご夫婦ではないらしい。
目の前の三世代ご家族がどこに食事に行くか、何を食べるかを話し合っている。算段がついたらしく、次々席を立ち、残ったグラスやトレイを片付けるのは娘さんだかお嫁さん。老夫婦と子どもたちはさっさと先に行ってしまう。こういう当たり前、本当に嫌だなあ。