口にするもの
北海道のイワシ大量死のニュースを見て、恐ろしい時代だと思った。2017年ごろにも名古屋の川で酸欠によるイワシの大量死が報じられていたようだ。しかし、北海道でそんなことが起こるとは、なかなかに信じがたい。
イワシもサンマも高級魚になり、もともと高級だったウナギは高嶺の花になってしまった。今はネタのように言われている昆虫食がいよいよ現実味を帯びてくるかもしれない。
虫を食べることにとても抵抗がある。あの形がまずダメで、次に食感のことを考えると背筋がざわめく。誰しも誤って虫を潰してしまったことがあると思うが、あのときのグニャリという感触。口の中でそれが起こるかと思うと、先ほど食べた夕食がせり上がってくるような心持ちがする。
もしどうしても食べなければならないとしたら、無印のこおろぎせんべいのようにパウダー状に加工していただくか、せめてカリカリに揚げたものがいい。佃煮を口に入れられる気がしない。よくよく考えるとカニやエビやシャコだってアレ系統の形状なのだが、何が違うというのだろう。これも思い込みや認知の歪みなのか…。