鼻から吸って口からこぼす

おや、いらっしゃい。なにかお探しで? その我楽多ね、画面に不定期になにか出てくるんですよ。ぷろぐらむとかいうやつですかね。なんの役にも立ちやしないのに。物好きですねぇアナタ。はあ、左様ですか。なんですかねえ、決められたことだけしていれば楽に生きていけるのにねえ。そう思いません? あらそう。アナタみたいな人を物好きって言うんですよ。つける薬もありゃしねぇや。

ワークショップに参加してみた。

 先日、狂言と小説のオンラインワークショップに参加した。嬉しくないことに出社日にぶち当たり、慌てて帰宅した後、ほぼ開始時刻ギリギリに入室。

 驚いたことに参加者は私を含め2名。講師の先生も2名なので、合コン状態ではじまる。私のバーチャルな背景に対し「素敵なお部屋ですねー」。イヤイヤ、汚部屋を隠しておるのです…と私。

 さて第一部、狂言のお題は「柿山伏」。恥ずかしながら私、狂言に触れるのはまったくの初めて。講師の河田さんが山伏グッズである「頭襟(ときん)」「結袈裟(ゆいげさ)」「数珠」の三点を身につけてくださる。狂言の世界では、山伏は尊大ゆえにヤラレキャラという設定であることが多いそう。「柿山伏」は、柿を勝手に食べた山伏を畑主がからかうというおはなし。からかうことは劇中で「なぶる」と表現され、山伏を見つけた畑主がわざと「動物でもいるのかな?」的に前フリし、山伏がその動物の真似をしてボケる。その掛け合いを実際に声を出して演じるワーク。私はトンビになり切ってはばたき、撃沈。「ピィ――――――――ー! ヒョロヒョロヒョロヒョロ…(ぱたん)」という感じ。

 第二部は小説について。「主人公」を一人作ってみましょう、というワーク。その後に他の人が同じようにつくった「主人公」と、自分の主人公がケンカするとしたらどういうシチュエーションかを考えることに。私の主人公はまさかの心を読めるチート設定だったので、ちょっと難航したものの、いろいろ突っ込まれているうちに「なるほど、これならケンカしそう!」という設定ができていく。

 クリエイティブな楽しい時間は瞬く間に過ぎた。狂言って面白い、ぜひ観に行きたい。小説も、自分の頭の中でこねくり回しているだけじゃ確かにつまらない。なるほど勉強になった。

※講座内容について、メモも取っておらず記憶を頼りに書いているので、間違いがあったらすみません。