夢も見ずに眠る
一時期買えていたマスクがまた品薄になってきている気がする。昨日まで当たり前だったものが、ふと気づくと当たり前ではなくなっている。そして未だに国産メーカーのアルコールジェルは買えていない。
あっという間に感染者数は増え、今この瞬間とてつもないことになっている人がどこかにいる。ふつうに食べてふつうに生きることがなかなかに難しい。声を上げても闇に吸い込まれていくように。
粛々と生活を積み上げ、いつでも立ち上がれる準備をしている。深く眠り、食べて働く。この数ヶ月、こんなに眠ったのは学生の時以来だ。眠りは無意識の扉を開けるらしい。それとも醒めない悪夢のような現実から逃げているのか。