鼻から吸って口からこぼす

おや、いらっしゃい。なにかお探しで? その我楽多ね、画面に不定期になにか出てくるんですよ。ぷろぐらむとかいうやつですかね。なんの役にも立ちやしないのに。物好きですねぇアナタ。はあ、左様ですか。なんですかねえ、決められたことだけしていれば楽に生きていけるのにねえ。そう思いません? あらそう。アナタみたいな人を物好きって言うんですよ。つける薬もありゃしねぇや。

また痛い

 ひどかった頭痛も昼くらいにはけろりと治まった。週末にするはずだった細々としたことを片付け、短い文章を書こうと思いながらぼんやりTwitterを眺め、歯を磨いてなかったことを思い出して歯ブラシをくわえたところで響くように痛みがぶり返した。

 私は一瞬動きを止める。身体の微妙な角度で痛みが強くなったり弱くなったりするからだ。ゆっくり息を吐くと、痛みはすっと引いていった。何度か呼吸をくりかえしてから、やっと全身の力を抜く。

 人間は痛みの記憶を忘れるらしい。でも、痛みの恐怖は忘れないのだと思う。どこか悪いわけではなくただ症状が出るだけだとわかっているのだが、明日をも知れぬ気になる。あくまでも気分だけ。

 子どもの頃は病弱設定に憧れていたものだが、なってみるとそんなにいいもんでもないなと思う今日この頃。