鼻から吸って口からこぼす

おや、いらっしゃい。なにかお探しで? その我楽多ね、画面に不定期になにか出てくるんですよ。ぷろぐらむとかいうやつですかね。なんの役にも立ちやしないのに。物好きですねぇアナタ。はあ、左様ですか。なんですかねえ、決められたことだけしていれば楽に生きていけるのにねえ。そう思いません? あらそう。アナタみたいな人を物好きって言うんですよ。つける薬もありゃしねぇや。

マイナンバーカード受け取り

 先日、今さらマイナンバーカードの受け取りに行ってきた。所用で有給をとったので、そのついでである。

 しかし有給の前日に思いついたため、4日前までにしなければいけない受け取り予約をしないまま、直接向かうことになった。

 マイナポイントでおなじみ、マイナンバーカードを発行してもらうためには、あらかじめカード交付申請書を提出しなければならない。この申請書の提出先は各自治体ではなく、申請書受付センターである。私は申請書である番号通知カードの下部はとっくに捨ててしまっており、ネットから申請書をダウンロードして郵送で提出、交付通知書が送られてくるまでに一ヶ月半かかった。

 交付通知書には市区町村内の複数ある受け取り場所の一つが指示されており、予約する場合は別の場所を指定することもできるようである。

 交付場所に着いて受付に向かうと、ご丁寧に番号札受付が一般、マイナンバー予約あり、なしの3項目にわかれている。現時点でのお役所の業務がどれほどマイナンバーカード発行に割かれているかがわかる。また、入り口には手書きの予約状況が貼られており、さらに予約なしの方はかなりお時間をいただきますと注意書きがある。ええ予約しなかった私が悪いのですから待ちますとも…。

 本を持ってくればよかったと後悔しつつ、待つこと大体40分くらい、番号を呼ばれて受付に行くと、交付通知書と番号通知カード、身分証明書を求められる。いったんそれらを預けると、銀行の窓口めいた椅子つきのブースに案内される。カードの有効期限は10年だが、これから登録するパスワード類の有効期限は5年で来るそうで、それを過ぎても身分証としては10年間使えるが、住民票の取得などには使えなくなるので、更新はがきに従って手続きしてくださいとのこと。

 カードの記載内容確認の後、パスワードと暗証番号の2種類を登録する。パスワードは大文字英字と数字の組み合わせで6桁から16桁、暗証番号は4桁の数字を登録する。試しに、たとえば誕生日は使えるのですかと聞いてみたところ、機械がはじくことはないが、おすすめはしないとのこと。乾燥しているのでタッチパネルが反応せず、アワアワしつつ登録が完了。確認作業があるとかでロビーに戻り、程なくして呼び出され、交付完了である。

 さっそくマイナポータルへ行き、マイナポイントも申請完了した。一通りやってみた感想としては、5千円のためと思えばやるけれども、何のメリットもなければわざわざこんな面倒なことはしないかもしれない。私が申請したことを知った家人が、やってみようかなと言っていたが、途中で投げ出すんじゃないかと踏んでいる。パスワード作成に四苦八苦しているのがあちこちから聞こえてきていたし(むしろ、交付申請書にパスワード考えてきてねと入れてほしい)。いやもう、本当にお役所の人には頭が下がる。これで引越しシーズンに突入した日にはもう。