休日なので
新しくできた公園に行ってみた。そこそこの大きさの木が何本かあるのは、移植したものなのだろうか。まわりには高い建物もなく、驚くほど空が広い。多分禁止だろうが、ドローンを飛ばしたら楽しそうだなと思った。もしくは犬を飼っていたら、思いっきり走り回れそう。
公園とひとくちに行ってもいろいろなところがある。住宅街のど真ん中にぽっかり空いたましかくの空間、藤棚とベンチしかなかったり、遊具や運動器具が置いてあったり、ちょっとしたアスレチックフィールドになっているところもある。
古い木があったり、できれば真ん中に島があるような大きな池があったり、そういう公園が私は好きなようだ。となると、昔からある公園のほうが好きな確率は高いかもしれない。あまり広くなくてもいい。でも広くてもいい。
木の葉を踏むカリリとした感触や、水の音や鳥の声、風が吹くと鳴る葉の音の中で、自分が自分であることを忘れるのが理想的だ。戻ってこられなくなる気がするので、なるべくなら座らない。
立ち寄った別の公園で、ご夫婦の連れていた犬が私に向かってちょっと吠えた。「騒がしくしてすみません」「いえいえ、とんでもないです」そんな何気ない会話も嫌いじゃない。そちらの公園は池の水がひたひたと揺蕩い、急降下した鴨が水面を滑っていくのが見えた。見上げた桜の枝の節に小さな芽。咲く頃にまた来ますかね。