ごきげんななめ

　今日は少し機嫌が悪い。天気が良かったので散歩に出かけたのだが、行った先の公園の入り口で結婚式の撮影をしていて、その仕切りがあまりよろしくなかったためである。

　そこは日本風庭園になっていて、池をぐるりと回る小径があるのだが、ほとんどの道がすれ違うのが大変なほどの狭さなのだ。入り口を入ってすぐのところで、親戚一同に囲まれながら撮影をされている横をすり抜けて一回りしてきたのだが、撮影はまだ続いており、同じように一周してきた人々が通れなくて困っているのに誰一人気付く気配もない。

　ちょっとイラッとした私は元来た道を戻り公園内を逆回りして、再度入り口に戻ってきたが、今度は一行が私（がいるほう）へ向かって移動してきたではないか。しかし撮影中ならいざ知らず、ご歓談しながらの移動だったので、はいごめんよと割って入り、集団を突っ切って帰ってきた。

　晴れの日のお二人にケチをつけるつもりはない。だが、撮影スタッフやご親戚一同のどなたかだけでも全体を見れないものか。許可は取っているだろうが、一般の人も普通に使う公共の施設を借りているのだから、撮影の合間に、待っている人に気づいて通してやる配慮くらいはあって然るべきじゃね？！

なーんてことを思いつつ帰ってきて塩煎餅を食べたら機嫌はなおった。「すみません、通りたいのですが！」とかとっさに言えなかった私も悪いんですがね。