駆け込み年賀状

　年賀状を書くのって、どうしてこう気が進まないのだろう。

　そもそも字を書くのがあまり好きではない。下手なので。加えて、仲の良い友人や決まり文句で済む付き合いのうっすい人はともかく、微妙な距離感の相手に何を書くか、毎年悩みに悩む。

　我が家はプリンタが年代物のため、私製はがきを格安で印刷してくれる業者に頼んでいる。レイアウトがいまいちしょぼいが宛名も印刷してくれるので、そのまま投函してもいいのだが、それではダイレクトメールになってしまうので、一言だけ手書きで入れるのが習慣になっているのだ。

　あまり仲良くない人で、年賀状を出したけれど返してくれなかったなんてことがあれば、送付リストから削除される。もし返してくれなかったとしても、仲が良ければ連絡をとるし、親戚筋なら親に聞くなり調査する。そこまでしようと思えない相手がリストラ対象だ。

　微妙にマウント取ってくるけれど、一応年賀状くれてるからなあとか思いながら無難な言葉を連ねる。年賀状としては返してくれないであろう友人にも一応送る。さて、やっと書き終わったけれど、外に出るのが辛い。家人には無理を言って出勤前に書かせたが、朝一番に出しに行こうかな。

　そんなわけで我が家の年賀状はまたしても大晦日投函である。数年前までは元旦に書いていたので、少しはマシになっているのだが、本当はクリスマスまでに出さないといけないはずだ。願わくば一枚も不達にならず、ちゃんと届きますように。