一期一会
柴田元幸さんの「物語を楽しむ」。4月の下旬に出た本だがAmazon直取引で売り切れになっていた。もちろん世の中にはまだあるのだが、それにしたって早すぎないか。
本は見つけた時に買わなければ、もう出会えないかもしれない。分かっていながら、あまり裕福ではないために躊躇い、同じ過ちを繰り返す。
個人的には、国会図書館あたりが音頭をとって、納本の際に電子書籍の納本も義務付けてくれることを切に望む。著者が一般流通を望まないならそれでもいい、データとして保管しておいてほしい。ついでに言うならオンデマンドでモノにするシステムを作ってほしい。あ、そうすると古本の流通に影響するか……?
ちなみに数年前古本屋さんで買った海外小説の下巻がどこにもなくて、気になってどうしようもないのだ。中古ではプレミアついてて、近隣の図書館にはないので。
初夏
昨日の夜からすごくだるくて、朝も起きられずぐずぐずしてしまった。このとんでもない晴天のせいだと思われる。一瞬外に出てみたら、夏か! とツッコミを入れたくなるような暑さ。
気づいたら5月も中旬ではないですか。どこに消えた、私の時間。あっ漫画か。
やってるつもりでも、指の間から水がこぼれてくみたいに時間は過ぎてしまう。頑張らないと。でも調子が悪い日はあまり無理しない。それを優先できるうちはね。
ミラクル
以前、多分歯が折れていると思うけれど今後の治療どうするか問題を突きつけられ、先延ばしになっていた回答を出しに歯医者に赴いたのだが。 肝心の腫れが影も形もなく引いているのである。切開して消毒するつもりで腹を括っていたのに。しかもこの状況、先生も予測していなかったらしく、歯科衛生士さんと三人で「ええ、嘘でしょー?!」となった。いやまったく。 腫れが出てないならわざわざ切開しなくてよい、ただ経過は逐次見ていてねとのことで無罪放免。治ったわけじゃないのは本人が一番わかっているが、なんなんだ私。奇跡すぎるだろう。
連休明け
昨日で連休が終わった。おかしいな、日曜日までは記憶がしっかりしていたのだが、月曜火曜私は一体何をしていたのか。……漫画読んで転がってましたね、はい。で水曜は読書と。
減便のおかげで通勤ラッシュに拍車がかかり、体調不良者は出るわ救護で便は遅れるわという報道にいたたまれない気持ちでいる。
現場は分かっていたと思うのだ。こうなることを。でも決めるのは現場にいない人たちというジレンマ。幸い私は出勤ではなかったけれど、4月のラッシュや雨の日を思い出す。一時的に人が増えるから、そういうところも統計をとって、うまくバラけるようにするか増便できないものかな。ダイヤってすごく精緻なものらしいから、難しいとは思うのですが。
「メモの魔力」
前田裕二さんの「メモの魔力」という本を読んだ。いつもそうなのだけれど、図書館のコルクボードに貼られた帯を見たり、雑誌やネットで紹介されているのを見て読んでみたいと思って図書館で予約して、人気があるために手元に届くまで半年かかったりしてしまうと、もはやなぜ読みたかったのかわからなくなってしまう。ただ、メモやノートを取るのがへたな私はつい方法論に手を伸ばしてしまう癖があるのは否めない。
すすめられているノートの取り方は、ノートは見開きで使う、日付を書く、アンテナを張り巡らせて気になった事実を書く(つまりこれがメモ部分)、事象を「抽象化」する、抽象化したものを「転用」(他で応用)する、というもの。出典を忘れたが、「要約力」を鍛えよというなにかの本を思い出した。
多量のメモの利点として、自分が何に注目しがちかという傾向のデータがとれることが一つ。コンビニ勤務時代、お客にイラッとするたびにレシートの裏にそのことを書いて集めて後で見てみると、マナーやモラルがなってないお客がとても嫌なのだとわかった。それと、客観性がない人も。他人のマナーやモラル観を私が変えられるわけはないので、将来ネタにしてやるぜとひたすらメモし、客観性がない人には「何言ってんのかわかんないっす」とツッコミを入れることで対応。それでもムカつくものはムカつくけれど、ある程度はおさまったように思う。
だから、本に書いてある内容は概ね納得はいった。ただ、そっくり真似して行動するかと言われたら微妙だ。抽象化と具体化のズームは、文章量の調整に不可欠だと思うので、もっとうまくなりたい。以上。