あたたかい日
春のような陽気に誘われてきてしまったのだろうか。図書館へ向かう途中、児童公園前を通りかかったら、コロナ前を夢で見ているのかと勘違いしそうになった。はしゃぐ子どもたちはマスクをつけていないし、暖かかったのもあって大人も顎マスクの人がちらほら。ベンチでビールの缶を傾ける人の姿も見えた。
今日みたいな日はコートに困る。見回すと、春のコートやジャケットの人とダウンジャケットのままの人が混在していた。私は少し歩いて暑くなり、ウールのコートを羽織ってきたことを後悔した。フリースで大丈夫だった。
コロナ禍においても、春が近いということは大抵の人にとって嬉しいのだ。花見には間に合わないだろうけれど、マスクの下が汗びっしょりになる前に、ワクチンが打てたらとてもありがたい。以前の当たり前がどれだけ取り戻せるだろう。友達とご飯に行く当たり前だけは、どうか戻ってきますように。