器は大きくあってほしい
先日髪を切りに行き、美容師さんがひどい花粉症だというので、「私も最近夕方になるとだるいんですよ」とぽろっと言ったところ、「それはガチなやつです、薬飲んだほうがいいです」と言われてしまった。かなり前から症状はあるが病院にいくほどではない程度だと思っていて、そもそも夕方になると微熱出てくるのがしょっちゅうなので自分では気がついていなかっただけなのか。
アレルギーはコップの水によく例えられる。そのコップの大きさが人によって違っていて、溢れてしまったら前にはもう戻れないのだと。
それを聞いたときに、ストレスだとか怒りもそうだよなあと思った。一度だけ、仕事中にお客さんにキレてしまったことがあるのだ。いい人だけれどちょっと口うるさい年配の女性に、あーでもないこーでもないと言われ続けて、そんなつもりもないのに大きな声を出してしまい、すぐに我に帰った。そのときはお客さんの方が大人で、「ちょっと言いすぎたわね、ごめんね」と引いてくれて、私も申し訳ありませんと平謝りして、その後もお客さんは店に来続けてくださった。
キレるってこういうことか、という自分で自分がコントロールできなくなるあの感覚は忘れられない。アレルギーを気のせいだとか言ってくる人もいるけれども、こちらも自分ではコントロールできないものだ。様子を見てひどいようなら病院に行こう、でも今はいいやと先送りにした。まだ現実を認めたくない。