もしかして通じてない
また気難しいって言われてしまうかもしれないけど、「ジュース買ってきます」と言って戻ってきた人の手にお茶があったりすると、「ジュースじゃないじゃんそれお茶じゃん」って口走りそうになる。
私の中でジュースという言葉の最大範囲は甘い飲み物の総称で、狭くは果汁系飲料を指す。もちろんその人が「ジュース」を買うつもりで棚の前に行き、何か心変わりがあってお茶にしたのかもしれないし、責める筋合いなんて私には一欠片もないのだけれども、仮にその人の使うジュースという言葉が飲み物全般を指すのだとしたら、とてもじゃないが私とは会話が成り立たない気がしてぞっとしたのだ。
言葉の範囲認識が時折あまりにも違いすぎて、恐ろしくて立ちすくむ。私が見ている空の色は人には全く違って認識されているのか。それが嫌だってわけじゃなくて、私の見ている世界を誰とも共有できないことが私にはただただ恐ろしいのだ。