鼻から吸って口からこぼす

おや、いらっしゃい。なにかお探しで? その我楽多ね、画面に不定期になにか出てくるんですよ。ぷろぐらむとかいうやつですかね。なんの役にも立ちやしないのに。物好きですねぇアナタ。はあ、左様ですか。なんですかねえ、決められたことだけしていれば楽に生きていけるのにねえ。そう思いません? あらそう。アナタみたいな人を物好きって言うんですよ。つける薬もありゃしねぇや。

手帳へのこだわり

 バーチカルと名が付けばなんでも良いかと言われると、実はそうでもない。ほとんどが私の求める条件に合わず、何十冊も中身を確認して候補に残るのは片手にも満たないのが現状である。

 バーチカル手帳にありがちなのが、土日のスペースが小さくなっているというもので、当時平日休みだった私にとっては致命的な欠点だった。おかげで9割が予選落ちする。このご時世、土日に仕事をしている人は少なくないし、土日だからこそさまざまな予定を入れる人も多くいると思うのだが。

 第2予選は、時間軸の範囲である。かつて朝7時出勤だったため少なくとも6時、できれば5時から予定を書くスペースがほしいのだが、刻まれているのは大抵8時から。朝活が流行っているというのは嘘だったのか。とにかくこの基準を満たしているものを選ぶと、選択肢はさらに狭くなる。

 準決勝は、デザインである。まず、ピンクとチープなお花は却下。お洒落雑貨ブランド系はほぼアウトである。さらに、紳士然としすぎた黒に西暦の金箔押しのものも却下。何より大きすぎる。

 決勝に残るのは、高橋書店と永岡書店とアクションプランナーほかいくつかだが、ここまで来ると自分好みのものしか残っていないので、あとは財布と相談となる。よって、ここ数年は高橋手帳を愛用している。

 同じ型番のものを買い続けているのだが、心から廃番にならないことを願う。本屋で目の色を変えて数時間滞在するのはもういやである。今使っているものが廃番になったら、今度こそweeksに乗り換えて、横にして使おうかとさえ考えている。