理性は旅に出たので戻ってくるかもしれないが戻ってこないかもしれない
読みはじめた本がものすごく面白くて困っている。上製本の上下巻の上はほぼ丸一日かけて読み終わった。私は読み始めると理性が飛んでしまい、睡眠も食事も排泄も我慢して読み続けてしまうので、週末になるまではと敢えて読みはじめなかった。だがそこにレポートの再提出という壁が立ちはだかったのである。
現在、通信教育で司書課程を受講していて、その話も修了したら書こうなどと思っているのだが、返ってきたレポートがまさかの再提出だった。採点者が変わったらしく、前回提出時によしとされた部分まで書き直しとなった。
同じことを二回言うのも楽しくないが、同じことを二回書くのはもっと楽しくない。何しろその通信課程ではコピペができない仕様になっているのだ。まあやり方は色々あるのだが、一度作った文章を先生のコメントという別の要素を入れながら書き直す作業は激しく面倒くさい。
本を読みたいがレポートを書かなければならない。そしてレポートのためには難解な教科書にまた目を通さなければならない。だから現実逃避のために本を読んだってバチは当たらないだろう、というのが私の思考回路である。
もうこれ以上先延ばしにはできないので、私の理性が旅の途中で引き返してきてくれることを祈ろう。