小さな奇跡
会社での仕事が終わり、寄りたいところが二箇所あったのだけれど、その時点で閉店まで30分を切っており、どちらかにしか寄れない。
そのうちの一つは数量限定のもの、もう一つはそこでしか買えないが常時置いているもの。数量限定があるかどうか、まずそれを確かめに急ぎ足で店に向かった。
店頭に目当ての品の見本が飾ってある。まだありますか、と聞いたらなんと最後の一つ。そうだった、ネットで見つけてから2週間くらい経っていたんだった。買うかどうか少し迷っていたが、実物がとても良かったのもあり、即決。
会社に来るのは今日が今年最後だったので、運命の出会いと言ってもいいかもしれない。ほかに誰もいない店内で丁寧な接客をされたのが久しぶりだった。もてなされるというか、丁寧に扱われることは必要なことなのだと改めて思う。誰かを一方的にもてなしてばかりだと、何かがすり減っていく。